写真家になるきっかけを与え、後押しをしてくれた函館に感謝の意を込めて – 故郷と共に歩んでいきたい。
このプロジェクトは佑木瞬が故郷北海道函館市で5カ所同時開催の写真展と写真集出版を目的としています。
プロジェクト名は写真を撮るときの「ファインダーを覗く」行為と、自分の身の回りにある世界を見つめてきた作者の視点を表現しています。
展示内容は高校時代から現在のものまでの5作品を、会場ごとにテーマを持って再構築したものです。
また、母校遺愛女子高等学校の写真部とグループ展を通じ交流することにより、若い世代のクリエイティブな人材育成の一環に貢献できればと考えています。
自分の撮った写真を見てもらう。
すなわち写真を作品にしていくという感覚は高校の写真部で培っていきました。
当時の私が興味をもっていた被写体は自分の同級生や寮の仲間でした。
やみくもに撮り進める中で女子校の寮という特殊な環境をまとめて写真集にしようとなりました。
当時の私はすっかり大人な認識でいたのですが、振り返れば随分と自己中心的で突っ走っていたなあと思います。
一つの作品を写真集として世に出すときに大きな議論が生まれました。
実在する学校の寮や生徒さんの写真が公表されることでどれだけたくさんの人に影響を及ぼすのか全く想像できていませんでした。
ある人には『君は未成年だろう』と言われました。一人前だと思っていた自分には最も悔しい言葉でした。またある人はそれに対し、『表現の自由はあるだろう』とかばい、応援してくれました。自分の作品を認めてもらえた気がしました。その葛藤の中で私はうまく反論も出来ず、かといって甘えることも出来ず、不器用で。それでもこの写真を見てもらいたいと頑固を貫いて、写真集『女子寮の中』が出来上がりました。
ここがきっかけで私はまだまだ写真を学びたいと意識するようになりました。『写真集を出したらもう写真家なのだろうか』という自分が向かうの夢への疑問。『大学にも行かず写真をやるなんて大丈夫なのか。成功する保証はあるのか』という家族や先生からの疑問。当時の私にはそんな自信も根拠も何も無いけれど、ただ写真をやりたいんだと塊のように思っていて、不安もあって何かに押しつぶされそうで大森浜で独りで泣いた日がありました。大人って嫌だなと思ったことも正直ありましたが、10代の生意気な小娘に本気で怒ってくれるのも、必死にかばってくれるのも、何も言わずに見守ってくれるのも全ては大きな優しさでした。
地元の人のあたたかさにしっかり気づけて、認めることができて、尚且つ口に出せるようになったのはここ最近かもしれません。私の心のほんとに真ん中には大森浜があります。あの時に見た海で、「写真をずっと撮り続けて行こう。そしてまたここに帰って来よう」と決めたのでした。あれから10年以上かかってしまいましたが私の写真を見たいという人も、私に撮って欲しいという人も僅かながら増えてきています。本当に少しの、成長の兆しをここにお返しできたらと思いファインダープロジェクトはスタートしました。
展示は体感型の写真行為です。いつでもどこでもケイタイの手の中で世界中の写真を見れる時代に、その限られた期間にそこに行かなければ見られないのが写真展。
東京で展示した作品も函館で見ていただくとまた、場所の力で、空気で育っていくと確信しています。
また、出版予定の『願わくは、終りに花を。』は2016年東京で個展をし、北海道でも展示したいと思ったきっかけになる作品です。
叔父が余命宣告されていることを知り“終りの始まり”を撮った作品です。
東京で働きながらも年二回は北海道に帰省してくれて、私が一番懐いた親戚でした。撮影自体は東京ですが、そこには帰りたくてももう帰れない北海道の冬が、雪のない東京を通じて、戻れない事実として写っていると思います。
東京で作品を見ていただいた時と北海道で作品を見ていただいた時ではリアクションが違いました。
北海道では高校の時から写真活動をしている私を知ってくれている方が多いので一つの作品も点というよりは線で感じてくれているといった印象でしょうか。展示をするギャラリー三日月さんが『やりましょう』と言ってくださった一言が心強くて夢であった北海道での展示が一気に具現化していきました。こうした、私が見ている視点の変化に気づいて語ってくださる方の暖かさに勇気をもらい、いつか本という形にも残しておきたいと思っていたこの作品を出版するなら北海道で展示するこのタイミング以外にないと出版を決めました。
上記した写真展と比較して写真集は個人的写真行為です。家に持ち帰って一人で大切にページをめくりたい。そういう時に私は写真集を買います。決して派手な作品ではありませんが大人になるまで生きてきたらきっと誰しもが経験するさよならを、アルバムのように残しておけたらと思っています。
以上の流れから写真展開催、写真集『願わくは、終りに花を。』出版へ、みなさんの力をおかしいただければ幸いです。
場所:ギャラリー三日月
〒040-0056 函館市弥生町23-1
期間:2017年11月8日(水)~12月10日(日)
木曜定休(9日は営業)
臨時休業11月24日(金)~11月27日(月)
時間:11時~17時
“カウントダウンは始まっていた”作者の叔父の余命宣告から撮り始めたドキュメンタリー。常にそこに存在する家族と花。佑木が命と向き合った作品
場所: SUQ+
〒040-0043函館市宝来町27-13
期間:2017年11月11日(土)~12月5日(火) 水木金定休
時間:13:00~18:00
瞬きするように写真を。毎日を記録してインスタグラムにあげている写真を作品化した展示。世界と気軽に繋がる実験的な試み。自由な発想の額装飾も自ら行う。 タイトルは船出の意。
場所:洋物館ギャラリー
〒040-0053 北海道函館市末広町13-9 金森洋物館内
期間:2017年11月14日(火)~11月26日(日) 期間中無休
“シャッターチャンスは転がっている”佑木瞬が所属していた遺愛女子高等学校写真部とのコラボレーション企画。遺愛女子高等学校在校生の作品、佑木在学時の作品、佑木が2017年遺愛祭を撮影した写真を展示予定。
場所:ベイギャラリー
〒040-0065 北海道函館市豊川町11-5 BAYはこだて1号館内
期間:2017年11月14日(火)~11月26日(日) 期間中無休
インドでの結婚式の様子を収めた作品。異国の地でのブライダルとそこにまつわる旅情。幸せは混沌と激情の中にこそある。
場所:函館市地域交流まちづくりセンター 1階
〒040-0053 北海道函館市末広町4番19号
期間:2017年11月11日(土)~11/25(土) 期間中無休
時間:9:00~21:00
2017年冬、約5年ぶりに帰った実家での記録。おばあちゃんとねこ。ここが遠いんじゃない、私が遠くまで来てしまったんだ。孫と、大人と、ごめんねとありがとう。
場所:pippin0138
〒040-0056 函館市末広町14-3
期間:2017年7月2日(日)〜7月9日(日)
定休日 木曜日
※4日は18時30分より貸し切り
※9日が最終営業日
時間:14時~20時
ファインダープロジェクトで会場予定だったpippin0138さんが急に閉店と決まり、函館で最初の最初に展示をした空を飾っていただくことにしました。
場所:ポンポンチセ(カフェ)
北海道瀬棚郡今金町字今金313-101
期間:2017年8月24日(木)~8月31日(木)
定休日 月曜日・火曜日
時間:11時~17時
今金町で初個展を行います。
今回の展示に合わせて制作した最新作です。
佑木瞬が北海道でみてきた心象風景をまとめた作品です。
場所:今金町民センター 1階ロビー
北海道瀬棚郡今金町字今金68
期間:2017年8月25日(金)~8月31日(木)
休館日 月曜日
時間:8時~21時
※26日(土)、27日(日)8時~18時
町民センター図書室連携企画
今金町で初個展を行います。
写真集として出版した女子寮の中と、その寮生のその後を追った作品になります。
2017年 『願わくは、終りに花を。』
A4ハードカバー 200部
出版元「オフィス写真部」
私としても初めての大きなプロジェクトになります。
展示とA4サイズの写真集を作ろうと思ったらざっくり見ても予算
プロジェクト実行にむけて活動資金を募っています。
具体的には3000円、5000円、
それと金額に応じて写真集やZINEを差し上げます。
3000円 (shunZINE→写真集イベント時などに配っている非売品。
5000円 (26nix→1000円相当で販売しているZINE。
10000円 (願わくは、終りに花を。→出版した写真集)
・振り込みはこちらです
振 込 先:みずほ銀行 烏山支店
口座番号 :普通 No.1172589
口座名義人:オフィスシャシンブ
※
奥付に記載がなくてもよい方は9月30日まで受け付けています。
応援よろしくお願いします。